ドライキャットフードの与え方
ミルクを与える哺乳期は約2時間おき、離乳食を与える哺乳期は1日3~4回、ドライキャットフードを食べられるようになる1か月半ほどからは1日3回、4~5か月を過ぎると1日2回と、一般的には、徐々に回数を減らしていきます。
しかし、健康管理面からは、成猫でも1日3~4回に分けて与える方がいいようです。
回数を増やすことで、猫の食欲を把握することができます。
成猫の1日の食事量は、280~320kcalほどです。
食事の回数が2回だけでは、健康管理は2回しかできません。
普段から朝夕2回だけにしておくと、それ以外の時にあげても、あまり食べなかったり、いくらでも食べて肥満になったりします。
健康な子は、それでも問題はないでしょう。
しかし、具合が悪くなった時、いつから具合が悪くなったのかわかりません。
突然そうなったのか、徐々に悪くなったのかも。
食事の回数を4回とすれば、その状況をより詳しく知ることができます。
子猫の時は食事の回数が多いので、その回数を減らさないようにするだけですから、習慣化するのも簡単なことです。
また、ドライキャットフードは、水分が少ないため、常に新鮮な水を用意します。
猫の1日に必要な水の量は、体重1㎏に対して50mlほどです。
多尿や下痢、体温の上昇などにより、もっと必要な場合がりますので、多めに用意しておいたほうがいいでしょう。
高齢になると、腎臓が弱ってきますので、かなりの水分を必要とするようになります。
たくさんの水を飲み排尿することにより、バランスを保っていますので、充分な水をあげることが重要です。
さらに、食事の回数を多くするメリットは、腎臓結石などの泌尿器系の病気の予防にもなります。
1日の食事の量は変わらず、回数が多くなることによって、尿のph値の抑制効果もあります。
毎回の食事の後、20~30分程度で食事を下げることも忘れないようにしましょう。
猫は我慢強い動物といわれます。
しかし、具合が悪くなった時には、かなり進行していることが多いものです。
身近な食事から管理してあげることが、いつまでも健康に過ごせる秘訣です。