ドライキャットフードの最も大きなメリットは、総合栄養食であることです。
メーカーにより栄養素の配合バランスは異なりますが、猫に必要な栄養素をまんべんなく含んでおり、他の食事をあげる必要がありません。
価格もウェットタイプに比べると、かなり安価で購入できますので経済的です。
とくに、多頭飼いの方にとっては大きな助けです。
ウェットタイプよりも安いものですから、メーカーなどにこだわらず、原材料や成分の配合量・バランスなどで選ぶことが大切です。
あまりにも安いものには、粗悪な材料を使用したものもありますので、大切な猫の健康を害することもあります。

ドライキャットフードの水分量は10％程度ですから、長期保存することができます。
保存料を含まない無添加のフードでも、ある程度の期間は保存ができます。
買い置きができますので、忙しい方や高齢の飼い主さんにとっては大きなメリットです。
さらに、その水分の少なさは、歯磨き効果ももたらします。
口内炎や歯肉炎の原因にもなる歯石ですが、猫の歯磨きや歯磨きで歯石を取り除くのは難しいことですが、ドライキャットフードをかみ砕くときに歯石を取り除く効果もあります。
しかし、猫は人間のように咀嚼するのではなく、食べやすいように食物を割って飲み込むものですから、効果を過信してはいけません。
病院に行くリスクを軽減すると考えるといいでしょう。

ドライキャットフードのデメリットは、含有水分量が少なく保存に便利な反面、猫に欠かせない水分の補給ができません。
ですから、常に水分補給ができるように、ご飯の横には新鮮な水を用意することが必要です。
猫は腎臓病になりやすい体質もあり、高齢になれば、そのリスクも高くなります。
水をあまり飲まない猫には、ウェットタイプのキャットフードを混ぜたりするのも効果的です。
また、ドライキャットフードは、匂いが少ないため、あまり食べてくれないこともあります。
そんな時には、食いつきのいいドライフードや鰹節などをトッピングしたり、ウェットタイプを少し混ぜたりすると有効です。